みんなのネオキャリア論(137)「優しい人」から辞めていくワケ | 損切り君がいく

みんなのネオキャリア論(137)「優しい人」から辞めていくワケ

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みなさんこんにちは孤独のサイコマンです。

きょうのキャリア論は「優しい人」から会社をやめていくワケについてお話していきたいと思います。

最近私の部署では相次いで会社をやめたり休職したりする人が続き、異常事態となっています。

自分なりに考えた理由について一つは仕事があっていないということともう一つは周囲のフォローが足りなかったことの2点だと思います。

それに加え私のこれまでの社会人人生を振り返ると共通することとして大体心が優しくておとなしい人ほど退職したり休職したりするケースが多いです。

なぜなのか、ずっと考えてきましたが、それについて今日は過去の事例など踏まえて自分なりの考えをお話していきたいと思います。

①周囲の目を気にしてしまいがち

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一つ目の理由として考えられるのは「周囲の目を気にしやすいため、心身ともに疲弊しやすいから」といえます。

もちろん全員優しくておとなしい人がそれにあたるとは限りませんが、それでも傾向としてそういった人たちを見ていると上司、同僚、部下に限らず、その人の言動に敏感な方が多いと思います。

敏感なため、問題なのは自分の意見が強くいえないため、相手のいいなりになってしまいやすいという点があります。

一番いいのは、話半分で聞いて適当にあしらうということなのですが、これができるのは神経が図太く、ある程度周囲の評価などは気にしないタイプが多いと思います

いい意味でいえば、自分の世界観をもっていて、他人の言動に左右されないということだと思います。

これは私自身もまだできていません。どうしても他人の目を気にしてしまいますし、自分の考えをいうことは抵抗があります。ただ、これを言えない人は時間もお金も心身ともにすべて搾取されやすいため、疲れ果てて休職・退職に追い込まれやすいです。

私自身も決して自分自身の意見を強くしっかりいえるタイプではありません。変なことや意味不明な言葉をいってくる上司や同僚、後輩など付き合いにくい人間はたくさんいますし、対応するのも一苦労です。

とくに大変なのは評価権者である上司だということが大半だと思います。

学校と違って関係をこじらせるとその人間が同じ会社にいる間はずっとその人間の目を気にしていないといけないですし、いちいち食って掛かってくる可能性もあります。

特に50代の男性は性格はもう直りませんし、開き直っているケースも多々あり、若手が心身をすり減らす確信犯的存在の人間もたくさんいると思います。

私自身もなんといっても40代後半から50代前半の間の10年間に入る男性社員はほとんど苦手なタイプが多いです。自分の意見は曲げませんし、意味不明なプライドがありますし、柔軟性が欠如していますし、人の話は聞きませんし、自分のことしか考えていません。(この年齢層が管理職として最も多いため、疲弊するのももっともだと思います。)

こういうあくどい上司にターゲットにされて、心を病んでいく心優しき人間はたくさん見てきました。

ひどいのは日本人はことなかれ主義が大半であって簡単に「ちょっとやめてください」「やりすぎだよ」などと、指摘、注意をできる人はほとんどいません。、

私は一応、一部上場企業に勤めていますが、それでも毅然とパワハラやいじめに注意できる幹部は皆無です。それだけ日本企業の闇は深いです。

②他人の仕事まで引き受けてしまう

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二つ目は他人の仕事まで全部引き受けてしまうことにあると思います。

仕事で心を病んでしまうのは一つは人間関係、もう一つが業務量です。

どちらも密接につながっていますが、優しい人は自分のことしか考えていないあくどい人間の仕事の依頼を断れずに引き受けてしまうことが多いです。

私もいまの上司は過去もっとも最悪といえる人間なのですが、とにかく自分で何もしたがらず、趣味みたいな業務しかしていません。

本来ならばシフトに入って他の社員やスタッフの軽減を図れるはずなのに、かたくなに仕事量を増やすのを嫌い、結局、意見を強く言えないスタッフたちにしわ寄せがいき、結局みな抵抗できず、業務量が増えて、休職や退職に追い込まれてしまいます。

給与といい待遇といいスタッフより圧倒的にいいはずのこの年代の管理職がなぜ、こういうことをするのか?それは、一つ考えらえるのは「俺たちも若いころは、上にさんざん使い倒されてきており、同じ目にあわせてやるのがふつうだろう」というどうしようも発想を持っているケースです。

もう一つはこれが最も深刻なのですが、負担を与えていると思っていないケースです。

もちろん若いころは自分もそのくらいやってきたんだから、いまの人間たちもやって当たり前だろうという考え方なのですが、これは非常に危険です。

私のいまの上司もそうなのですが、これまで数多くのスタッフを退職・休職に追い込んできました。

明確なパワハラをするタイプではないのですが、とにかく思いつきですべて指示や注文をしてきて、

あげくの果てに自分はまったくそのスタッフの補助をすることはなく、ただ、社外の人間と雑談をしているだけという悪質さにあります。

世の中で恐ろしいのは自分がしていることの罪悪感がないことだと思います。

実際、最近では部署内で数十年にわたって貢献してきたスタッフが相次いで休職退職し、異常事態となっている原因が自分にあると思えていないことにあります。

こういう人間は自分と自分の家族のことしか考えておらず、会社のスタッフなんて「コマ」としか思っていないタイプの人間だと思います。どうしてこういう人間が管理職になれるのかが、そもそも不思議ですが、おそらく似たような管理職は世の中たくさんいると思いますし、同様に苦しんでいる若手社員やスタッフも大勢いるのは間違いないでしょう、。

ですから、まずはこういう人たちの餌食になる優しいみなさんは仕事は断るということを徹底したほうがいいと思います。

イエスマンは必ず身を滅ぼしますので、些細なことでもいいので、断る力をつけたほうがいいと思います。でないとすべて何もかもしわ寄せがくるのは、弱い立場のスタッフのみなさんになりますので、人道的にも許せないことです。

③辛くてもぎりぎりまで我慢してしまう

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これも優しい人にありがちですが、ぎりぎりまで我慢してしまい気づいたときは手遅れというケースです。

最近も退職したり、休職したりしたスタッフのみなさんが口々にいうのは「体調は悪いが、休むとみんなに迷惑がかかる」ということでした。

まさに優しい方がよくおっしゃる言葉です。しかし、これは管理職がきちんと調子が悪そうなら声をかけて、今の体調や状況をしっかり把握して、それで一定期間休ませるなどの適切な対応をとらなければいけません。

しかもこういう人たちは強く「医師から止められているので休ませてください」とはいえないので、グレーな言葉で訴えてきます。しかし、鈍感な人間はそれがよくわかっておらず、結局そのまま過重労働を強いて、最終的に退職や休職に追い込んでしまうのです。

そもそも、なぜこういう配下のスタッフや社員のコントロールができない人間がいるのか、上場企業であっても関係ないのは重々承知ですが、人権や倫理、コーポレートガバナンスが強く求められるはずなのに、どういう訓練を受けてきているのか?まったく放置プレーも甚だしいとしか思えず、こういう人間が多くの大企業に潜んでいるのは間違いないでしょうし、こういう人間が多くの人間を不幸にさせていることも間違いありません。

一ついえることは、休職退職していくスタッフにも奥さんがいて子供がいて家族がいてということが想像できているのでしょうか?たまたま、新卒で運よく入社できただけで、ここまで給与の格差が広がり、なおかく強者と弱者がこれほど残酷にわけられてしまう日本社会の構造はなんとしても変えていく必要があります。

私はいまキャリアコンサルタントの資格取得に向けて学習中ですが、こういう立場が弱い人たちの声をいかに拾い上げて会社をかえていくことができるかが、課題だと考えています。

自分さえちゃんとした給与がもらえて家族を養えて安定していればいいのか?

なぜ、社会人30年以上の人間がこのような自己中心的な考えで生きてこれたのか?

もっと追求していかなければいけないことだと思います。

みなさんの職場はどうですか。モンスター上司がいたら、どんな人間なのか、ぜひ教えてください。

私も少しでもみんなが働きやすい職場環境になるべく改善をしていければと考えています。(了)

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