みなさんこんにちは。孤独のサイコマンです。
きょうはなぜ学校に行く必要があるのかについて考えてみたいと思います。
かくいう私も小学校中学校高校大学と学生生活を16年送りました。今社会人歴20年に入りましたので、学生の時間より社会人生活のほうが長いことになりました。
小学校、中学校は義務教育ですが、そもそも学校生活で必要あるのか?という風に考えたことはあるでしょうか。
学校生活でメリットよりデメリットのほうが大きいと考える人も多いと思います。
集団生活になじめなければ引きこもりになってしまいますし、お金もかかりますし、そもそもいじめられるかもしれませんし、無駄な競争社会に送り込まれて自信も失ってしまうでしょうし、画一的な学習で金太郎飴みたいな人間しかできませんし。
その中でもなぜ学校生活が必要であるのか?私なりに考えてみました。
①社会での「不条理」に慣れさせるため
一つ目は社会での不条理に慣れさせるためです。
今は子供が1人しか生まないのがほとんどですから必然的に両親は甘く育てます。
ほしいものを購入してあげて、好きなところに連れて行って、食べたいものを食べさせて、
ワンちゃん猫ちゃんなみの甘やかしで育てるため、不条理を教えないといけません。
社会に出ると突然両親の力が及ばない世界に放り出されます。
もちろん富裕層である両親ならば、仕事をせずともお小遣いを死ぬまでもらって遺産をもらって一生仕事をせずに生きることができる人もいますが、ごく一部です。1パーセントもいないでしょう。。
ですから、ある程度の年齢になったら独り立ちして、社会という荒波にもまれながら人間関係に耐えて、仕事で成果を出して、給料をもらって生きていくしかありません。
その中で、一つ最大の不条理が「人間関係」にあります。
とにかく社会に出ると年齢性別性格出生犯罪歴すべて関係なく複数の有象無象の人間とかかわることになります。
これが大学までとはまったく別世界であるばかりではなく、犯罪に巻き込まれたり、犯罪ではなくても、パワハラにあったりととにかく不条理のオンパレードです。
その不条理にいきなり温室育ちから遭遇すると、間違いなく病んで鬱になり、引きこもりになります。ですから、まずはジャブ程度に小学校・中学校・高校で軽く人間関係にもまれて大人になっていくということが大事です。
確かに学生生活ですと同じ年代で同じ地域の人間としか関わりませんので、あまり訓練にはならないかもしれませんが、それでも、いじめにあったり、勉強がまったくできず、自分の能力の低さに打ちのめされたりすることになります。
さらに、残酷なことに、容姿でも差を見せつけられることになります。顔、体形、身長などで、人は判断されます。女性にもてる男性はこういうもの、顔がいいだけで男子からチヤホヤされる・・生まれながらにしてすでに歴然とした差が存在するということも集団行動で思い知らされます。
こういう不条理になれていないと、あっという間に病みます。
しかも、たとえばプログラマーとかブロガーとで一人で完結する仕事につくならいいですが、それでも大多数の人が人とかかわらないとできない仕事を選ぶはずですから、やはり一人では生きていけないのです。そこでどうしても人間関係を克服しないといけません。
ですから、まず学生で人間関係などで免疫をある程度つくり、さらに、勉強や容姿など、自分の能力と他人には厳然とした差があり、上には上がいて下には下がいるという事実を突きつけられるということが大事なのです。
②納税の義務を果たさせるため
もう一つですが、国からの視点です。納税の義務を果たさせるためです。
国は国民の税金で成り立っていますので、一人でも多くの人間に働いてもらうことが一番の政策となります。
しかも、納税についていちいちいちゃもんをつけずに、あくせく働いてきちんと毎月会社を通して納税させる仕組みをつくるのが最も安全かく安定的に国を運営する大事な秘訣です。
そこで、ナチスドイツがモデルとなっている源泉徴収制度を確立し現在も適用しています。
源泉徴収はサラリーマンならみな同じですが、毎月給与から事前に住民税や所得税などをすべて差し引いてしまう徴収方法です。
自営業や会社の経営者のように確定申告が必要ないので楽ですが、いくら抜かれているか自分でもよくわからなくなってしまうので、頭を使わず、ただ、機械のごとく働いて国のために納税を続けることになります。
しかし学校生活の上で、集団行動を学び、さらに同じ学習内容を同じペースで同じ仲間とさせることで、疑問の余地を挟まないような脳回路にしてしまうことが一番都合がよいのです。
もし、学校を義務教育にせず、フリーに自分でオンラインだとか民間とか勉強する対象や方法などを選ばされたら、それぞれ、個性的な人間は多数輩出できると思いますが、納税に従わず、税金をいかに搾取されないようにするかを考え始めるはずです。
そうすると国にとってはあまり得策ではありませんよね。確かに1人1人が個人事業主となって確定申告しはじめたら、税務署が大変なことになりますし、一部の能力が高く志が高い人々は起業して税金を確定申告で納めますが、みんながみんなそういう道に進ませると計算や集計が面倒くさくなるので、ある程度大多数の一般人は大きな企業に勤めてらもって、そこから効率よく税金を吸い上げることが大事だったのです。
そうしたことから、義務教育をしいていると考えることができます。
ただ、コロナ禍で年功序列終身雇用が崩壊しつつあるため、これまでの企業にずっと勤めさせて徴収させる方法があまりきかなくなってくると国も考え始めています。
これからはある程度自分で仕事を複数掛け持ちしてもらって年金も自分で運用してもらって、国のセーフティーネットをあまり頼ってほしくないといい始めましたので、学習指導要綱もそれにあわせて変わってくるのではないかと思います。
エスカレーター方式で金太郎飴のように大企業病に侵された人たちを大量生産すると逆に国力が下がると考え始めていると思います。
国ですら、少子高齢化で今後の社会保障制度の破綻やキャリア育成について道筋を示せなくなっているので、自分で考えて自分で稼いで税金はしっかりもらおうという魂胆が見え見えです。
ですから、一つの企業にとどまるというのはこれからは危険ですので、再考していく必要がありそうです。
③自分のキャリアを意識させる
最後は自分のキャリアを意識してもらうためです。
一人ではなく複数の価値観が違う人間と集団に行動させると、
自分とは全く違う考え方価値観をもった人たちがいることがわかります。
そうすると相対的に自分の考え方やモノの見方などがよく見えることになり、
キャリア形成につながる機会になります。
一人だと絶対的評価しかありません。そもそも評価することすら難しいです。
しかし、学校にいくと、自分がどの部分で優れているかがわかります。
たとえば、勉強ができる、運動ができる、調整事が得意、頭の回転が速い、
リーダーシップがとれる、やさしさを分けられる。いじめっ子に立ち向かえる、
などなど、「人よりこれは簡単にできる」ということが見つけられます。
これが将来のキャリアにつながっていくと思います。
私も小学校中学校高校と色々な同級生先輩を見てきましたが、
「この人は話が面白い」「この人はリーダシップがとれる」「この人は性格がめちゃくちゃ悪くて
いつも人を疑っている」「この人は他人に関心がない」「この人は頭の回転が速い」「この人はむちゃくちゃ慎重」「この子はかわいい」「この男子はイケメン」「この人は運動神経がよい」などなど、周囲の特徴がよくわかります。
一方で自分はどうかというと勉強は比較的できましたが、どちらかといういろいろな人の意見や考えの調整をするのが得意だったような気がします。自分がそこまで主張しないかわりに調整をするのが得意だったため、いまもどちらかというとそういう仕事をしています。
このように学生生活のときの自分の「ほかの人より優れているかも」という感覚を早く発見しておくと後々のキャリア形成につながると思います。
ぜひ皆さんこれらのことを踏まえて学校に行ってみてください。学校は私も嫌でした。面倒くさい人間関係や絶対君主的な先生のふるまいなど嫌な事づくめでしたが、ただ、安心してください(笑)
社会に出たらその100倍以上面倒臭い人間だらけです。そこで鍛えておくことをお勧めします。
コメント