みんなのネオ・キャリア論(131)「行動できない」ワケ3選 | 損切り君がいく

みんなのネオ・キャリア論(131)「行動できない」ワケ3選

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みなさんおはようございます。

孤独のサイコマンです。きょうのキャリア論は「行動できないワケ3選」についてお話します。

キャリア構築の上で重要なのは「動く」ことでしょう。

転職にしても起業にしても、すべては行動しないと始まりません。

しかし、みんな行動に移すことができずに結局終わってしまうケースが多々あります。

こしかし、みんな行動に移すことができずに結局終わってしまうケースが多々あります。

これはなぜなのでしょう?行動することってそんなに難しいのでしょうか?

私の経験を踏まえて、なぜ行動することってそんなに難しいのかをかみ砕いてご説明いたします。

①現状維持バイアスがかかるため

exhausted young woman on exercise machine
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皆さん現状維持バイアスという言葉をご存じでしょうか?
心理学用語ですが、人間は変化することを嫌い現状を維持しようとする心理が自然と働くことを

いいます。

人間には損失回避の心理というものがあり、新しいことをして得られる幸福感より、今まで得てきたものを失いたくないという心理のほうが強く働くということがそれにあたります。

レイモンドハートマンという方が提唱したというこのバイアスですが、たとえば片付けができない人などはこの心理状態がかかっているといえますよね。

色々捨てたいけど、それらを捨てたら、ひょっとして損をしてしまうのではないか?という損失回避の心理が強く働きやすい人はなかなか捨てられないということになりますが、

私はこれは非常にもったいない心理状態だと常々思っています。

この現状維持バイアスによって、大きな機会損失がかかる可能性があるからです。

私の場合でいえば、過去2回転職してきましたが、これなどはまさに現状維持バイアスの心理とずっと戦い続けてきたものです。

ご存じの通り、日本は年功序列・終身雇用・メンバーシップ制度の会社がほとんどです。

さらにいうと、大手企業・有名企業信仰が大変根強く、こういったレールに乗っている人ほど、

現状維持バイアスがかかりやすいということになりますよね。

私も最初の会社は給与はそんなに高くありませんでしたが、大手メディア企業で、歴史もあるし伝統もある。知名度も抜群で、よほどのことがない限り、会社は倒産しないでしょうし、年功序列で立場も少しずつ毎年よくなっていく・・・こういう中で、あえて別の企業に転職することに対して多くの人は「もったいない」という言葉を投げかけてきました。

具体的にいえば、入社して8年目くらいに転職活動を始めましたが、毎日、「このままいれば同じ仲間、同じ先輩・同じ上司、同じ後輩に同じ社風に同じ仕事、同じ環境」という慣れている場所で安定的に働くことができるという確約があるわけですから、私自身も「転職して大丈夫だろうか」という恐れは正直ありました。

事実、転職すれば、人も職場も業務もすべてゼロからスタートです。これは心身的にはすさまじい負担がかかります。

転職市場では、もちろんエージェントは実績を強調したいので、成功者のことばかり強調しますが、成功者の裏には大多数の失敗者の屍があることを忘れてはいけません。

そういう中で私は悩んだ末、転職をしました。しかも2回していますから、精神的・肉体的には2回目はボロボロでしたが、それでも一回目の企業はすでに、コロナ禍の直撃を受けて、早期退職者制度に踏み切っていますし、二社目は業績はまだ大丈夫ですが、コロナ禍で社内はギスギスして、よく昔の同僚から「みんなギスギスしていてきつい」と嘆きの電話がかかってきます。

だからといって3社目が成功しているといえばそうでももちろんありませんが、もし、1社目にいたらリストラにあっていたかもしれませんし、市場としては1つの会社でした通用しない人材として見られますから、そういう意味では私はリスクを冒して転職してもよかったといまも思っています。

同じ場所にとどまるというのはリスク以外何物でもないと思います。

住所にしても人間関係にしても、会社にしても・・・というのもすべて森羅万象で移り行く中で自分自身の心ですら、変化していくのに無理をしてあわせながら生きるというのはおかしいと思うのです。

私は今3社目の企業は大学のころから行きたかったメディアの最高峰の業界の一つですが、それでも今メディア自体の存在意義が問われている中、新しい道を模索し始めています。

自分の心に素直になって動く。これが一番重要なことかと思うのです。

②お金の不安がつきまとうから

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2つ目はお金の心配があるからだと思います。

40を超えて、私はますます「お金って重要」だと思っています。

お金がないと何が問題かというと、「行動に制限がかかる」ということです。

最初に制限がもっともかかるのが企業での立ち振る舞いです。

もし、あなたが資産が1億円ある人と貯金が0円だとすれば、

もちろん前者のほうが積極的かつ大胆に攻められると思います。

たとえば、上司がおかしいことをいえばその意見はおかしいと主張できることも

貯金がなければ「へんに逆らって、評価を下げられると給与が下がるし・・・」とぐっと言葉を飲み込んだ経験がある方もいるのではないでしょうか?

また、お金がないと、転職にしても消極的になってしまうと思います。

自分がやりたいことが見つかっても、年収が下がったり、ベンチャーだったりするだけで「もし、なじめなかったり、倒産したら・・・」とどうしても安定を求めて、大企業とか有名企業ばかり選んで転職活動を保守的な考えでしてしまうのではないかと思うのです。

私も実はその一人です。もっと起業したり、自分にあった仕事(心理カウンセラーとかコンサルとか)そういった人の悩みを解決できるような仕事をしてみたいと学生から思っていましたが、残念ながら大学に入ってからは「マスコミは給与がよい」というそれだけの言葉に踊らされてひたすらマスコミばかり受けました。もちろん色々な人と会えたり情報を得られたりという仕事内容にも魅力的でしたが、それよりもお金の面に関心が向いてしまっていたのです。

結果的に、のんびり屋でマイペースの私としては常に時間に追われるこのマスコミ業はきつい職場環境となっており、何度も休職してきましたが、それでも、まだ続けているのは「給与がなくなったら生活ができなくなるのでは・・」というお金に対する恐怖心があるからだと思います。

資本主義社会ですから、お金が一番重要なことは紛れもないのですが、私はその傾向がより強いと思います。結果的に、会社に対しても、給与制度について不満を持ちやすいのはそういう余裕がないからで、結果的に「あいつは面倒くさいやつだ」という評判がついてまわり、昇給などにつながらなくなるという悪循環に陥ることになります。

逆に私の会社でもよくいるのは「給与明細なんて見たこともない」というタイプの人です。

そういう人たちはなぜそんなマインドいられるかというと一つは「ただの変人」というタイプですが、

もう一つは「もともと金に困っていない」人なのです。

具体的には親が超絶資産家であったり、父親が有名な企業の社長であったりと、もともとお金持ちの一族に生まれているので、仕事なんていうのは暇つぶしくらいに思っているのです。

それなら、余裕があるのは当たり前ですよね?みんな、自分の生活を維持するために必死に仕事をしている人たちとこういうお金に余裕がある人たちは明らかに仕事へのモチベーションであったり向き合い方が違います。

私もマスメディアは結構、生まれながらにしての金持ちが多いので、「この人はなんでこんなに余裕があるんだろう。」と思う人は大体がボンボンだったりお嬢様だったりします。

行動に制限がかかる大きな要因がお金であることは間違いないので、

まずは収入を増やして、支出を減らることから始めることが大事かなと思います。

大きいのは家賃ですが、私はいま10万円くらいのところに住んでいますが、残念ながら家賃補助が出ない会社なので、これが大きくのしかかってきます。

また副業なども今はネットですぐに探してできる時代ですし、ブログYouTubeなどのストック型のコツコツできる副業も出てきていますので、自分にあったものでコツコツお金をためていくのがいいのかなと思います。

また、資本主義社会で欠かせないのは投資です。投資は私も去年ようやくその重要性に気づき有り金の大半をつぎ込んでいますが、配当金などが自動的に銀行に振り込まれるのを見て「これが資本主義が・・・」と感動したのを覚えています。

普通にお金を得るには時間を売るしかありませんが、これは時間を売っていないのにただ、株式のオーナーになるだけで、お金が自動的に振り込まれるのです。ですから、究極的にいえば配当金だけで生きていくことができるくらいの資本がある人はもうそれで仕事する必要はないと思いますが、そんな人は数パーセントだと思いますので、コツコツやはり働きながら得た給与を投資に回す以外には方法はないでしょう。。

③時間がないから

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最後に行動できないワケ三つ目は「時間がない」からです。

みなさん日々仕事をして、帰ってきたらYouTube見て、また朝起きて仕事をして、、という風に基本サラリーマンは忙しいですよね。

「きょうから副業の勉強始める」「転職のリサーチをはじめる」「資格の勉強はじめる」といっても

なかなか、仕事で疲れていると、怠けたり、休んだり、ストレス発散で遊んでしまったり・・という風に自分を奮い立たせるのが難しいと思います。

ダイエットが続かないとか、読書の習慣が続かないとかも、時間がつくれないからというのが大きいと思います。

ですから、時間を捻出するしか、行動をすることはできません。

よく本とかネットとかで調べると、「時間を捻出するには時間を奪うものを遠ざけるのがよい」という話が出ています。

例えばテレビを捨てるとか、携帯を一定の時間以上は鍵付きの箱に入れるとか、友達とか恋人とか連絡を遮断する・・・とか。色々方法はありますが、ただ、それはそれできついと思います。人生の充実させるのもそういった時間が役に立っていることもありますし、勉強だけに費やす生き方も息苦しいと思う人が大半だと思いますので、そこはうまく、バランスをとる必要があるでしょう。

あとは、もう決意をすることでしょうか。東京の大手企業などで普通に年収がある程度よい会社はそれとバーターに労働時間も大半は長くなるので時間がとれません。

私も前はまったく時間がとれない部署に異動させられ、給与は上がらないのに、自分の時間が全く持てないのに嫌気がさして異動を希望して、結局、異動しました。

周りからは「大変なことから逃げるんだ」という目で見られましたが、私からすると不当な給与体系で、周りより低い賃金で大変な仕事をさせられているという不公平感がぬぐえず、当然の主張をしたまでとしか思っていません。

このように、環境は自分でかえていかないと、ただ搾取されるだけなので、ここは勇気をもって主張してくべきだと思います。

時間をつくることは戦うことと一緒ですから、だれかのいいなりになっているとたいてい時間を奪われます。飲み会でも、友人でも、なんでもいいですが、だれかの言いなりはその人に時間をただ奪われているだけですから、そこの部分をしっかり認識して自分の時間をいかに確保するかそれを常に考えたほうがいいです。

私も労働時間があまりにも長いと会社に主張して、労働時間を短くするよう訴えています。権利がないといわれれば、それまでですから、組合の執行部幹部にもなりました。そうやってどうすれば、時間を確保できるか?お金とのバランスもあると思いますが、しっかり自分で自分の権利を主張することがまずもっと大事です。

みなさんも誰かの言いなりにならないという強い意志を持つだけでもだいぶ考え方や行動がかわりますから、まずはその意識改革から行うことをお勧めします。(了)

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