みんなのネオ・キャリア論(142)「止めること」が苦手な国ニッポン | 損切り君がいく

みんなのネオ・キャリア論(142)「止めること」が苦手な国ニッポン

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みなさんこんにちは。孤独のサイコマンです。

きょうは、やめることが苦手な国ニッポンと題してお話していきます。

いま、オリンピックが盛り上がっていますが、冷静に考えて毎日コロナの感染者が増えている日本でなぜ無理をしてやるのか?ということが議論になっています。

おそらくきょうは東京は2000人を超えてしまう可能性が高いと思います。

それでも強硬的に開催した結果、このように選手はスタッフや一般国民を感染の危険にさらしているという異常な事態に陥っています。

どうしてこうもオリンピックを強行しようとするのでしょうか?

始めたことを途中で止めることができない日本人の特性があるように思えてなりません。

私の経験などからこの途中でやめることができない日本人について具体的にお話していきたいと思います。

①会社を途中でやめられない日本人

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Photo by David Dibert on Pexels.com

これが身近な話で最も大きいと思います。

会社をやめられないというか会社をやめづらい国日本。

その理由は一つは日本人の考え方が保守的であり、年功序列終身雇用というシステムにもあるように石橋をたたいて渡る民族だからだと思います。

私も最初の転職をしたのは30歳のときですが、結構悩んだ記憶があります。

みなさんもほとんんどの人が1社目でまだ働き続けている方が多いと思います。

一つは年功序列のため、長く勤務すればするほど給与が上がっていくシステムのため、

途中で抜け出すことが難しい。(心理的にも)

さらに、結婚して子供ができたり、家を買って住宅ローンなんかついてしまうと

もうやめるにもやめられないことになってしまうと思います。

私は2回転職していますが、1回目は独身でしたので比較的、だれからも何も言われず自分自身の決断だけで、転職ができました。

2回目は逆に、転職する上で奥さんと結構もめました。

奥さんがいうには「どこの会社で働いたって同じ。それよりも家庭を大事にしてライフプランをしっかり作っていくほうが大事じゃないのか」とかなり批判的だったと思います。

私自身も転職に膨大なエネルギーを使いますし、最後のほうは転職することで頭がいっぱいで、きちんと家庭を顧みることができていなかったと思います。

その結果、私は入社して間もなく離婚してしまいました。自分としては離婚はしたくなかったのですが、相手の心が離れてしまい、離婚ということになったのです。

それだけ、何かを途中でやめて新しくはじめるというのは大変なことなのだと痛感したのです。

ですが、同じことを死ぬまで続けていてもなんの発展性もありませんし、私としては転職はむしろ積極的に行っていったほうがいいと思います。

みなさんはどうお考えでしょうか。途中でやめたくないという人も多いとは思いますが一度じっくり転職について考えてみてもいいかもしれません。

②家族を途中でやめられない日本人

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Photo by Hannah Stevens on Pexels.com

二つ目は家族をやめられない日本人です。

よく老夫婦がお互い憎しみを募らせ80代超えて殺人事件を起こしたり、

40代の息子が引きこもりをなじられて、親を殺害したり、

逆に親が子供の暴力を受け続けて耐えきれず殺害したり・・

日本人の事件で最も多いのは親族間です。虐待、ドメスティックバイオレンス、親への暴力・・

あげたらきりがないですし目を覆いたくなるような現実がそこにはあります。

しかし、これが現実ですし、なぜこのような事件が後を絶たないかといえば、それは第一に「密室」であり、「甘え」であり、最後に最も言いたいのは家族というものは続けることが当たり前という発想があるからでしょう。

みんながみんなうまくいくような家庭環境で育てるわけでもないですし、運命の人に出会えるわけでもありません。家族制度というもの自体がいま非常にあいまいであやふやでむしろ危険ともいえる構成体になっていると思います。

それは企業にも通じますが、家族や企業が結束が強く、締め付けが強い組織であることが大きな理由だと思います。もちろん同じところに住んでいるのが当然ですし、姓も一緒なわけですし、お金を稼げるのが社会人になってからですから、親には子供は逆らえないですし、力でも逆らえないでしょう。

これは夫婦でもそうですし、いまはだいぶ女性も社会での立場が強くなり、給与もあがってきたといってもまだまだ男性のほうが安定して給与を得られていますし、女性は結婚して子供産んだら育児で20年くらいはとられるでしょうし、その間は夫が働いてもらわないと一家が路頭に迷いますし、

今回のようなコロナが起こればコロナ離婚をきっかけに露頭に迷うシングルマザーが多く出現してしまっているという事態が起きています。

やはり、家族は結束が強ければもちろん大きな味方になりますが、どこか歯車がおかしくなればリスクでしかなくなると思います。

こちらも、中には家出をしたり、離婚をしたり、逆に子供を追い出したり、と家族というものを縁を切るという行動に出る人たちも最近います。結婚をそもそもせずに事実婚という形で暮らすカップルも増えてきています。

これはこれで新しい形でいいと思いますし、こういう緩やかなつながりが今度鍵になるのではないかと思います。

国家にしても家族にしても企業にしても、絆を求める力が強すぎて圧力になっているのではないでしょうか。今の現代人はこれによって疲弊していますし、今後はこのような絆はどんどん解体していく可能性があると思います。ですから、そこにとどまらないといけない理由というのはなくなっていくのではないかと思います。

③新しい絆とはなんなのか

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Photo by Roman Pohorecki on Pexels.com

止めることあできない私たちはどんどん窮屈になっていっていると思います。

しかしコロナ禍をきっかけにそんな窮屈な生き方を変えられるかもしれません。

一つはテレワークの導入をきっかけに、一つの会社に依存する形から大きく変化していく可能性があります。

いままでは、出勤して同じメンバーと顔をそろえて仕事をして、また飲み会で上司の悪口をいってまた帰宅して、奥さんに怒鳴られて、子供をあやして・・・という固まった人生観のもとみな同じような生き方をしてきましたが、

これからは、一つの会社に依存するのではなく複数の企業と契約をして自分の得意分野を複数の企業に提供できるような仕組みづくりが進んでいると思います。

マッチングアプリもそうですし、そもそも同じ会社で同じ時間で働いていても生産性があまりにも低すぎると思いますので、効率的に自分の能力を活かせる、形での働き方改革が進んでいくのではないでしょうか。

私も同じ会社にとどまる危険性をひしひしと感じていますし、結婚をしてみて、同じ人と同じ時間ずっと過ごすことで、リスクもあるという風に感じました。

川の流れのように、流動的に一か所にとどまらず、色々なところで生活をしながら、いろいろな人と触れ合いながら仕事をしながら生きていくノマドワークという生き方が今後はやっていくのではないかと言われていますが、まさにその通りではないかと思います。

正直私自身もようやく今の会社に入ることができたので、やめるということは今の時点すぐに選択肢としてあるかというと自信はありませんが、人生は短いですし、自分の思いをとどめていく暇もないと思います。

ですから、しっかり勉強して世の中の時流を学びながらチャンスを逃さないように心身を鍛えることがいま最も重要かと思います。

あとは多くの人との交流を怖がらず、自分の可能な範囲で自分が納得できる形で交流していうことは重要だと思います。

途中で撤退したりやめることは勇気がいることですが、とにかく自分の考えに従って生きていくことが最も大事だと思います。他人の意見に振り回されず自分の意志を強くもたなければいけない時代に私たちは生きています。(了)

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