みなさんこんにちは孤独のサイコマンです。
きょうはキャリアとは少し関係ないかもしれませんが、
本日再び緊急事態宣言が千葉、神奈川、埼玉、大阪に発令されることが決まりそうですね。
東京、沖縄も含めて8月31日までの期限となりそうです。
オリンピックを開催しておきながら緊急事態宣言を発令・延長するというのは不思議でしかありませんが、その奥にあるのは思考停止の国ニッポンという深い闇があるように思えてなりません。
①酒類の提供を止められないのになぜ発動するのか
今回の緊急事態宣言は、東京、沖縄に加えて、千葉、神奈川、埼玉、大阪を追加するというもの。
さらに、まん延防止重点措置として、北海道、石川、京都府、兵庫、福岡にまん延防止など重点措置を8月31日まで適用するというものです。
ご存じの通り緊急事態宣言もまん延防止措置についても回数を多分正確に言える人はほとんどいないくらい何度も発動し、感染者が減ってきたら解除するということを繰り返している状態です。
2020年4月に最初に発動したときは「緊急事態宣言」という物々しいフレーズと初めてのことに対する畏怖もあり、歩いて程度酒類の提供を抑制できたし、人流も止めることができたと思うのですが、今回は完全に緊急事態宣言の効果が期待されない中苦肉の策としての発動・延長になるのは誰の目からも明らかです。
しかも、オリンピックの開催を強行しての発動・延長ですから、国民の中では、「だったら、海外から多くの関係者が訪れるオリンピックは人流増加につながらないのか?」と誰もが突っ込みたくなるでしょう。
一部報道では、ホテルなどで五輪関係者が宴会を開いては騒いで警備員に止められるみたいなことが各地で相次いでいるようですし、言っていることとやっていることがまったくかみ合っていないため、このように緊急事態宣言を出しても効果がないのです。
これまでの報道などを見ても、最も感染するリスクが高いのは「飲食の場」であることは明白でしょう。マスクを外して近距離で唾を吐きながら共通のお皿の食べ物を食べるのですから、感染者が1人でもいれば、かなりの高確率で感染すると思います。
今回は私も都内の街中を仕事帰りに歩いて帰っていても午後8時以降大体のお店が要請を守らず、お店を開けて営業をしている印象があります。
お店側も死活問題ですから、補償もほとんどされないなか、このような状態が続くならば、自らの従業員や家族を守るため、営業をせざるをえないと思います。
ですから、結果的に東京はすでに感染者が3000人を連日超えるような事態になっていますが当たり前といえば当たり前だと思います。
②集団心理の連鎖が悲劇を生む
これだけ居酒屋がふつうにオープンしていれば、「あそこの店はやっているのにうちが我慢するのはおかしい」と思うのは当たり前ですから、みんなオープンし始めるでしょう。
そして、飲み屋にいって酒を飲みたくてたまらない人たちは、居酒屋で楽しそうに飲んでいる人たちを見れば「あの人たちがオーケーなんら、俺たちだって飲んだっていいよな」と思い、暖簾をくぐるのは当然です。
日本人は集団行動が好きなので、右向け右となっていけば、飲み会の解禁、居酒屋の営業、若者が集団で騒ぐこと、などみんながやっているならという発想で、一気に要請を無視する方向へ舵を切ってしまいます。
しかも、ワクチンの接種率も急激に上がっているわけですから、「感染しても重症化しないだろう」という考えが広がり、油断につながるのは当然ですから、感染者も増えます。
ワクチンはあくまでも重症化しないためのものであり、感染率を下げるものではないので、どうしても感染者は増えてしまうでしょう。
この流れを止めることはおそらくできないでしょうから、感染者が減ることはもうないでしょう。
緊急事態宣言もまん延防止も意味がないのは明確です。
感染したくない人は絶対に飲み屋にいかないで一人で行動する以外にありません。
もし出社しないといけない会社ならば、転職して在宅ワークだけの会社を選ぶことも選択肢になってくると思います。それだけ、コロナ感染はもう誰の目の前にも迫っています。
しかも、残念ながらどんなに気を付けていても最大のリスクファクターがいます。
それは「家族」です。主人が会社で働いているのならば、無限に感染リスクを家庭に持ち込むことになりますし、奥さんが働いていても同様です。
子供が学校でもらってくる可能性もありますし、おじいちゃんおばあちゃんがカラオケ喫茶でうつってくる可能性もあります。(感染経路で高齢者に多いのが昼カラオケがあります)。
ですから、単身者で在宅ワーク者でなければ、「ほぼ全国民に同等の感染リスクがある」と思ったほうがいいでしょう。もううつることが前提の対策をとらなければいけません。
私の会社でも平気で近くで大きな声出して会話している管理職とかがいますが、こういうバカがいる限り、感染リスクを抑えることはできないでしょう。
もうみんな道連れにされる可能性があるということです。
③国がまったく信用されていない
昨日は全国の感染者が1万人を超えましたが、もっと増えていくと思います。
へたしたら東京だけで1日1万人となる日も近いでしょう。
なぜ、このような事態に陥っているのかはもちろん国民1人1人の道徳観のなさがありますが、
さらにいえば、国がまったく信用されていないことにもあります。
その最大の原因は今回の東京五輪開催でしょう。
入国してくる選手・スタッフ・関係者からも相次いで感染者が出ています。
人流が急激に日本に押し寄せています。無観客といってもその周辺には人が押し寄せて、飲み屋のテレビを見ながら若者たちがお酒を片手に試合を応援することは容易に想像できます。
お店もかき入れどきですから、営業時間も延長して、お酒をひたすら提供してオリンピック特需を有り難く活用することでしょう。
ですから、五輪が終わるまではずっと感染者増えていくでしょう。来週中には東京は5000人は固いと思います。
こうなることが予想できていなかったといえば、国は予想できていたと思いますが、東京都知事も首相も「ワクチン普及」を理由に、「以前とは状況が違う」ということを言っています。
しかし、ワクチン接種しても重症者は出ていますし、軽症、中等症の患者も激増しますので病床は逼迫する可能性は大いにあります。
マスコミも掌を返したように、オリンピックを報じて、さらにその5分後には東京の感染者数を深刻な顔をして報道していますが、支離滅裂とはこのことをいうのです。
アナウンサーもかわいそうですが、番組構成もめちゃくちゃです。五輪とコロナで次々展開されている状況に、視聴者は何も考えず、テレビを見ていて思考停止をしています。
自分がいざなったら遅いという発想が日本人にはありません。危機意識の欠如が著しく、刹那主義的な生き方が好きなのかもしれません。
ただ、全員が全員そうではないこともよく知っています。賢明な日本人もたくさんいますし、片時もマスクを外さず、手を消毒して、人と会話もせず、好きなラーメンも我慢して、ひたすら自炊をして感染リスクを減らしている人もたくさんいます。この人たちは「他人に迷惑をかけられない」という意識があるのでしょうし、まさに人間の道徳心をもった人たちだと思います。
私も決死的すべてできているわけではありませんが、今は人間が試されています。国とか個人とかお店とか企業とか組織とか関係なく、一人ひとりの生きてきた証を試さています。
私もできることはやりますが、1人1人の力は無力ですので自己防衛に徹するしかないのかもしれません。楽観主義悲観主義で分割するような時期はもう過ぎている気がします(了)
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