みんなのネオキャリア論(164)テレ朝の弘中アナ報道に見る「出る杭は…」 | 損切り君がいく

みんなのネオキャリア論(164)テレ朝の弘中アナ報道に見る「出る杭は…」

thoughtful young asian woman working on laptop in street cafe 人生
Photo by Zen Chung on Pexels.com
Pocket

こんにちは孤独のサイコマンです。きょうはテレビ朝日の弘中綾香アナウンサーの男友達との宅飲みパーティーを一部週刊誌が報じた件で考えてみたいと思います。

報道によりますと、弘中アナウンサーは民放局員の大学時代の同級生の誕生日パーティーに参加したところ、SNSでその様子が流出したというものです。

宅のみで参加者は4人というところで、そこまで目くじらを立てる話かどうか微妙な話題ですが、この件についていくつか論点を整理してみたいと思います。

①いわゆる「間が悪かった」

woman standing near marble pillars
Photo by Andrew Neel on Pexels.com

人間には「間が悪い人」というのがいます。たとえば、会議がまさに始まろうとしているときにトイレに行く人。

今から昼飯に行こうとしているときに業務の依頼をする人、

これから書類を作成しようと取り掛かるときに限って、電話をかけてくる大学時代の同級生…

相手は悪意があってやっているわけではないのですが、「この人っていつも間が悪いなあ」と思われている人って結構多かったりします。

弘中アナも慶応大学出身で頭は決して悪くないと思いますが、今回の事例は

限りなく間が悪いということになります

一つはテレビ朝日で直近に都内のカラオケ店で局員らが、東京五輪の打ち上げを開催し、さらにその中の1人が中2階の踊り場から飛び降りて骨折する騒動があったばかりです。

週刊誌やスポーツ紙、ワイドショーは、「また〇〇が・・」という見出しが大好きですから、ほかの局員の不祥事は狙われているのは当然です。

このタイミングだからこそ、一段階ニュース性が高い扱いになってしまっているのですが、もちろん緊急事態宣言が続いているというのも背景にあります。

国民はみなフラストレーションがたまっています。会いたい人に会えない、仕事の業績が悪化して給与が下がっている、個人事業主でしたら、倒産のリスクもある状況の中で、民放キー局の社員で、しばらくはつぶれる心配もなく、しかも、今人気が急上昇しているアナウンサーの素行などは、週刊誌もワイドショーもスポーツ紙も必ず追いかけるネタですから、自分の立場がわかっていなかったという認識になります。

一般人が4人で宅のみして、たたかれることは絶対にありませんが、公人に近い扱いをされるアナウンサーとしては、軽率な行動だったということになります。

②危機意識が低かった

man in black tank top hanging on a rope
Photo by Alexandre Zanin on Pexels.com

人間は嫉妬の動物です。出る杭は打たれます。

弘中アナも最近ではテレビ朝日の女子アナでは一番知名度があると感じていましたが、やはり人間ですから、それを面白いと思わない人もたくさんいます。

特に同じ社内の女子アナなど競争の渦中にいる人々は、不祥事を狙っていることは常に頭の中に考えておいたほうがいいでしょう。

今はネット社会ですから、SNSであっというまに拡散してしまいます。文章も映像も含めて、危機管理が大変重要になってきますが、今回は非公開のSNSで投稿をしていたものとみられます。

しかし、SNSを非公開設定にしていても、この参加した4人の友人がさらにその仲間や知り合いにこの写真を横流しする可能性もゼロではありません。

「弘中アナと飲んだ」と自慢げに共有する可能性はありますし、性善説だけで感がているとこういう結果になります。

ここで、弘中アナを面白く思っていない人物がここぞとばかりに、拡散し、もしくは知り合いの週刊誌の記者にメールで添付して転送して、週刊誌が面白可笑しく書くということになります。

弘中アナは聡明な方だと思いますが、おそらくそのあたりの情報の還流のあり方などが報道にはいないでしょうから、よくわからなかった可能性があります。

また、意図的にではなくても何かの設定ミスで、4人のうち誰かのSNSの設定が公開されてしまっていた可能性もあります。

もちろん、こういう画像が流れれば、週刊誌なども鬼のようにSNSをネットサーフィンしているわけですから、すぐにひっかかります。

③当事者意識の希薄さ

man lying on white flowers
Photo by Fernando Cabral on Pexels.com

最後は弘中アナの当事者意識の希薄さがあると思います。

民放各局はいまコロナ禍で日ごろから東京の感染者数や医療現場の病床逼迫などを朝から夜まで連日報じて、危機的な状況を伝えています。

一般市民からすると、テレビ局はみな似たようなスタンスで「コロナなんてただの風邪」というところはありませんから、緊張感をもって普段から生活しているんだろうなと思っています。

しかし、弘中アナも報道番組でニュースコーナーで原稿を読む機会もあると思いますが、今回の事例はそのギャップに人々は落胆してしまう可能性があります。

「あんだけ、視聴者には『感染リスクを下げる行動を』と煽って訴えているのに自分は大学の同級生と宅のみかよ・・・」と思う若者もたくさんいるでしょうし、けしからんと思う高齢者もたくさんいます。

逆に「こんなんで騒がれてかわいそうだ」という人もいると思いますが、

弘中アナが今後も民放キー局でアナウンサーを続けていきたいなら、リスクヘッジをする上でも飲み会は出席したとしても写真はNGにしておくとか、対策はとっておくべきでした。

人間はもちろん社会資本は大事ですし、仲間というのはかけがえないものですし、私だって仲のいい人たちと飲んで騒ぎたいと日々思っています。

しかし、いまはそれが許されないと連日報道をしているテレビ局の看板アナウンサーが友人の自宅で酒を飲んで記念写真をしているということはちょっとリスク管理ができていなかったと思わざるを得ません。

かわいそうだと思いつつ、襟を正したほうがいいとも思う複雑なニュースでした(了)

コメント

タイトルとURLをコピーしました