みなさんこんにちは孤独のサイコマンです。きょうは人の話を聞くスキルというテーマでお話をしていきたいと思います。
私は昔は人から話を聞いて文章を書く記者職をしていました。
いまは別の業界に転職しましたが、その時学んだのが人の話を聞くスキルというものです。
これは記者職に限って使えるスキルではなく、普段からどんなビジネスでも必ず使うものなので、きょうはそのスキルについてお話をしていきたいと思います。
①傾聴力を高める
人の話を聞くときによく出てくる言葉があります。
それが「傾聴力」というものです。これは国家資格のキャリアコンサルタントの養成講座に通ったことのある人なら必ず聞くことばなのですが、いわば「人の話を聞く力」です。
キャリアコンサルタントはキャリアについての相談を受けるのですが、キャリアといっても仕事だけの悩みから、家族、人生、病気など様々な事象が複雑に絡み合っているものですので、一概に仕事のみの相談を受けるわけではありません。
ここで大事なのは、傾聴力というものです。ただひたすら耳を傾けて相手の話を聞くということです。
人間というのは話を聞き続けるということが得意ではありません。時にアドバイスや自分の経験を話したくなるのが当然なのですが、残念ながらそれですと、大体相手の話をきちんと聞き出して、納得するアドバイスをすることはできないのです。
なぜなら、自分と相手はまったく違う人格であって自分が常識と思えることですら、相手にとっては非常識に映ることがたくさんあります。
だからこそ人の話を聞くことというのは大変に難しいのです。
私もキャリアコンサルタントの試験を受けるため養成講座など通っていましたが、色々と指摘を受けました。
一つは、どうしても課題を解決しようと色々提案してしまうというものです。相手が「正社員になりたいのですが・・」と相談をしてきたとすれば、それでしたら「ハロワークに行ってみたら」とか「転職サイトに登録して色々エージェントにあって話を聞いてみたら」などなどアドバイスをしてしまいがちですが、ここが問題です。
相手は「正社員になりたい」ということをいっているのですが、なぜ正社員になりたいのか?そこをかみ砕かずにいきなり「ではこういうところで登録すれば色々探すことができます」といっても表面的な解決にしかなりません。
根本的になぜこの人が正社員になりたいのかをしっかり聞き取り、本当に正社員になることが相手にとってのキャリアで正解なのか?これをしっかり読み解くことが大事なのです。
キャリアコンサルタントでよく出てくる言葉に「仕事理解」「自己理解」という言葉出てきますが、
敵を知り己を知れば百選危うからずという言葉に通じることがあります。ですから、まずは自己理解をしっかりしてもらって、自分という人間がどういう人間なのか、それを話を聞きながらあぶりだしていくという方法が一番大事だと思います。
人の話を聞くときも、とにかく、急がない、答えを急がないということが大事です。ただただ、相手の言葉に耳を傾けるというのが一番大事であって、解決策の提示などをは二の次だということを意識するだけで人の話をしっかり聞くことができます。
よく話をしただけで半分は解決しているといいますが、自分が色々話をしていたら、それだけで頭の中が整理できるということもありますから、主観をいれずまずは客観的に相手の話をしっかり聞き続けることに徹することが聞く力を高める有力な方法であることが間違いありません。
②基礎知識の向上に努める
人の話を聞くうえで重要なのが相手の経歴をしっかり把握することなのですが、これが結構難しいのです。なぜなら、そこには基礎知識が必須だからです。出身、性別、学歴、社会人歴など人それぞれ様々な経歴を持っていますが、そこにきちんとした知識が備わっていないと会話が浅いものになってしまいます。
例えば、話をしている相手はフリーランスのシステムエンジニアだとして、そもそもフリーランスがどういうものなのか。システムエンジニアがどういう仕事なのかがわかっていないと会話のとっかかりが難しいことになってしまいます。
もちろん、世の中にあるすべての仕事について理解することは至難の業ですし、いまは次々と新しい業種・職種が誕生していますので、まずは焦らず、日々の新聞を読んだり、ニュースを見たりして、世の中の動きに敏感になっておくだけでも、会話の糸口としてはつかめるものです。
何も知識も経験もない人間が会話をするのは大変難しいので、経験は知識でせめて補うようにしてください。
私がおすすめするのは、やはりキャリコンサルタントの勉強をすると、こういうことが一通り学べますのでいいとは思うのですが、いかんせん養成講座の値段が30万円以上するので自己投資としてはちょっと高いかなと思います。申請すれば国から最大70%受講料が返金されますので、チャレンジしてみてもいいかなと思います。
③色々な人と会話をする
最後は色々な人ととにかく話をするということです。実戦が一番効果的なのはいうまでもありません。
嫌な思いもたくさんすると思いますが、会話というのは人生にとって大変重要です。親とのコミュニケーションから始まり、学校の先生・同級生・先輩・後輩、会社では上司、同僚、部下、取引先、地域社会でのコミュニティーと、とにかく色々な経歴・背景の人たちとコミュニケーションをとっていくのが人生です。
そこを拒否してしまうと面白味がなくなるだけではなく、社会とのかかわりを持ちたくなくなってしまうことがあります。最終的には引きこもってしまったり、鬱になったりとできれば避けたい状況に陥る可能性もありますから、まずは、目の前の身近な人の話をしっかり聞くことができるようにしましょう。
話を聞くというのは、相手の立場や経歴をイメージしながら、いまどういうことを訴えたいのか(主訴といいます)をとらえることが大事です。主訴がとらえることができれば、あとはその流れに沿って解決策を一緒に考えたり、解決してほしくない場合はただ、そのことを聞いているだけでも構いません。
人生の悩みは簡単に解決できるものではありませんので、ただ話を聞くだけでも大きな感謝を得られることもありますので、まずは「傾聴力」を高めることが大事です。
そして、受容(受け入れること)共感すること、自己一致することが重要です。
少しずつ人の話をしっかり聞くことができるようになりますので、チャレンジしてみてください。
人生の幅が広がっていくと思います。
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