みなさんおはようございます。
きょうは午後から大雨のようです。
梅雨の時期は気がめいりますね。
きょうは、深田恭子さんの適応障害について自分も同様に適応障害と診断された経験を踏まえ、
どういう症状か、また、どういう治療方針でいくのがいいのか、同じ悩みを持っている方の参考になれば幸いです。
①適応障害は誰でもなりうる
深田恭子さんが適応障害と診断されたとニュースが流れました。
報道によると、深田さんは昨春ごろから体調を崩されて、今月に入って適応障害と診断されたそうです。7月期のフジテレビ連続ドラマに出演することが決まっていたようですが、降板して当面は治療に専念されるそうです。
適応障害というのは、特定の状況や環境が本人とって耐えがたくストレスフルで、自分が耐えうるキャパシティーを超えてしまい、その結果として「落ち込みやすいなどの気分の変化」や「布団に横になる時間が増えるなどの行動面」に症状が出てしまい、日常生活に影響が出る疾患です。
私も去年適応障害と診断されました。業務の変更が大きな理由だったのですが、それ以外に継続的なパワハラや不合理な給与制度の設定など複合的な要因がありました。
ここでいいたいのは、適応障害というのは誰にでも起きうるもので、適応障害という診断がされていなくても、適応障害になっているのに無理して働き続けている人は多分ものすごくたくさんいると思います。
私も今回、適応障害と診断されたのは、心療内科にいって診断を受けたからであって、正直、この社畜20年の生活において、心療内科にいけばおそらく「適応障害」と診断されたであろう局面は何回もありました。
入社1年目で、いきなりすさまじいパワハラ上司に遭遇し、夜は日付が変わるまで帰してくれず、毎日、イライラしており、直属の先輩も上司に何も口答えできるタイプではなく、完全に孤立無援の状態が1年半続きました。
この時は完全におかしくなり、日記にも殴り書きで「つらい。毎日がつらい」と書き込まれていました。しかし、まだ23歳ということもあって、当時は心療内科などに行くという発想もなく、
パワハラも私がいた業界では「当たり前」という風潮があり、まったく会社にも相談しませんでした。
そのあとは上司もかわり、比較的穏やかな社会人生活が続きましたが、次におそらく心療内科にいったら適応障害と診断されたであろおうのは転職して間もないときです。
また、結局上司がパワハラだったのですが、とにかく、仕事の報告を求める度合いがひどく、朝から晩まで気が休まることなく報告メールをし続けました。休日もほとんど呼び出しがあり、正直この転職は失敗だったと強く思ったのです。
さらに、問題なのは、転職先で仕事もまだ覚えきれない状態で、先輩や後輩、同僚がまったく仕事を教えてもらえず、一方的にコピーの仕方を怒鳴られたり、さんざんな目にあったのを覚えています。
結局、気管支炎(免疫が低下していたのだと思います)、2週間程度休みたいと上司を超えて所属長に申し出ました。するとそのパワハラ上司から「気管支炎で休んでいる人なんていないよ。俺なんて肺炎でも仕事したよ」と言われ、「もうだめだ」と思い、再び転職することを決意しました。
しかし、残念ながら、二回目の転職先ではじめて適応障害の診断をうけることになってしまったのです。
②適応障害とは曖昧模糊としたもの
私が適応障害になったのは去年です。その3か月前に部署異動があり、部署内でもっとも忙しい部門に配属されました。「期待の表れ」と周囲には言われましたが、正直やりたい仕事でもなく、しかも事前に説明されていた部署とは違う部門での業務となり、説明と違うことに不信感もありました。
さらに、ちょうどこのころ給与制度の理不尽な変更があり、仕事は多忙となったうえに給与は下がるというダブルショックで、一気に体調を崩しました。
さらに、パワハラで有名な職場の人間からも「殴る」などの暴言を浴びせられ、この3つが負の連鎖となり、結局担務変更から3か月目の朝に起きられなくなり、会社に連絡をしたところ、「人が足りない」と言われて、出社しようか悩みましたが、おそらく役に立たないのと、もともと、上司にはメンタル不調があると再三訴えていたのですが、まったく取り合わず、結局そのまま適応障害の診断を受けてしまったことに、絶望感をあじわったのです。
このように、適応障害というのは心療内科がそう診断した結果であり、世の中、いくらでも適応障害予備軍もいるでしょうし、実際、診察を受ければ適応障害と診断される人もたくさんいると思います。
しかし、結局日本人は我慢強いこともあり、我慢したまま働いている人もかなりいると思います。
私私mしかし、結局日本人は我慢強いこともあり、我慢したまま働いている人もかなりいると思います。私もこのときは産業医に相談したことで、結局そのように診断を受けましたが、もし、相談せず、そのまま耐えて仕事を続けていっていたら、まだそういった診断は受けていないと思います。
ようは専門機関に相談しているかしていないかだけの違いなんです。
心療内科の世界は大変あいまいであり、本当に俺が適応障害なのかと疑いたくもなりました。
しばらく会社は休みましたが、食欲もあるし、寝たきりということはなく、ただ心身ともに疲弊していただけなのではないかとも思いました。
仕事が嫌で嫌でしょうがないという人は世の中100万人くらいはいるんじゃないかと思いますが、みんながみんな適応障害と診断されるわけではないし、その中で、「本当に辛くてもう会社にはいけない」となったときに、診察を受けて、医者はほぼ間違いなく「適応障害」と診断するのではないかと思います。診断が「職場の業務が耐えられずストレスフルである」というのが理由ならば、大半は適応障害となると思うのです。
結局、医者の差配で、いくらでも適応障害にされてしまう実態があると思います。ですから、ここで私が言いたいのは、適応障害と診断されると、会社からは「そういう」人間としてみられるようになりますし、いい意味では仕事の負荷はそれほどかからなくなりますが、悪い面では「もう病気の人」という目でみられるのでずっと肩身の狭い思いをしてその会社で生きていくことになるということです。
人の目なんか気にしないで生きていけばいいと思うかもしれませんが、適応障害になるなんていう人は大体が、HSPが多いでしょうし、私も業務量だけならなんとかこなせたのですが、いかんせん関係者が圧倒的に多く、一人ひとりに気を使いながら業務を続けていた結果、気を使いすぎておかしくなったというのが大きな理由です。業務自体は早くパソコンをたたいて、早く書類を提出して、早く周知徹底して、という体感的なスピード力なら負けないのですが、それをする上での利害調整で多大なエネルギーを使ってしまい、結果的に心身がおかしくなったというのが大きな理由です。
ですからHSPの方というのは基本的に社会人生活をする上で不利なので、性格を圧倒的に悪くして、他人なんて全部道具だと思うくらいの神経の太さじゃないと絶対にやっていけません。
20年の社畜人生で思ったのは「人に気を遣うのは管理職になってからでいい」ということです。
人に気を遣う余裕があったら業務をいかに効率的にやるか考えて他人を蹴落としてでも遂行する力がないといけません。私は自分を犠牲にして業務遂行を犠牲にして他人の顔色を窺っていた結果、地獄に転落したといってもいいです。適応障害になりやすい人は他人に気を使いやすい人だと思います。
それで診断を受けて、毎週心療内科に通って、仕事も減らせれ、給与も減らされ、病人としてみられるというのはあまりにもひどい仕打ちだと思います。
人は簡単には変われませんが、せめて、今まだ適応障害と診断を受けていない人で、「仕事が嫌だ。人間関係が嫌だ」と思い始めている人は一度「他人に気を使いすぎてはいないだろうか」という風に自省してみてもいいかもしれません。
③「弱くていい」と思えるかどうか
それでは、適応障害を逃れるためにはどうしたらいいのでしょうか?
私の20年の社畜人生で得た結論をいくつかご紹介します。
一つは、完璧を目指さないこと。仕事でもよく適応障害になりやすい人は「真面目な完璧主義者」だと思います。私も細かいことが結構気になるタイプで、そういうことを一つ一つ直したり修正したりしていたら時間がなくなります。もちろん時間がなくなれば、精神的に余裕がなくなりますし、周囲からも圧力がかかりますから、余計追い込まれます。
この追い込まれるという状態が一番よくないのです。追い込まれるくらいだったら、大事なのは、人に任せてしまうのも重要です。私は結構人に任せることが苦手で、全部自分でやれることはやってしまうタイプです。
よくビジネス書とかでも、「人に任せることができるのが仕事ができる人」という言葉があるように、
確かに全部自分で仕事をするのは不可能なので、基本的に、他人にいかに仕事を割り振れるかが、適応障害を逃れるために重要です。
そういうことからも完璧主義はこういう他人に任せられないタイプが多いと思いますので、プライドなんて捨てて、「できないものはできない」と割り切って行動して回りを巻き込むことが大事だと思います。
私も人に任せればよかったのですが、ため込んでしまい、周囲から追い立てられて、結局破滅しました。適応障害と診断を受ける直前にはどう考えても新米の私にはキャパシティーをオーバーしている案件があり、ベテランの職員らが私に対して「どうしてああいうことになるのか?」「あなたのミスじゃないかのか」と自分を棚に上げて徹底的に攻め立ててきました。おそらく心の中で「この部署はダメだ・。自分の責任を認めず、他人にすべて責任をなすりつけるとんでもない部署だ」と判断したのだと思います。
さすがに私も社会人歴が20年にもなって、人間の良しあしを見極めることはできるようになっていますが、とにかく自分の非を認めず他人を責める人間がたくさんいる部署は危険なので、離れようと決意しました。
何が危険かといえば、そういう体質でここまで来ているということは、そういう人間の集合体になっているということです。弱者に強く強者に弱い典型的なヒラメ集団で生きていくことは私の人生で屈辱でしたので、そこはさっさと見切りをつけるのが大事だと感じています。
二つ目は、固執をしないことです。自分がいなきゃだめだとか、ここで働くのが自分の人生で重要なことだとか、そういう固執をする発想が、適応障害を招きます。「絶対こういう仕事をする」「俺に向いているのはこういう仕事だ」「俺が昇進しないはずがない。あいつに負けているはずがない」とか固執や思い込みは往々にして裏切られたとき、結果が違ったときに大ダメージを受けることがあります。
ようは組織と他人に期待をすることがNGなのです。他人も組織も自分で動かせる、コントロールするこができるものではないという認識が重要です。
結局、組織も個人も一過性のものなのです。自分が嫌だもうだめだと思ったら離れてください。生理的にダメだということもあるし、蓄積でダメだということもあります。「無理をして関係を継続する」という行為が体調も心も破壊します。
あとはお金の執着が適応障害につながると思います。お金を稼がないとだめという発想が、奴隷につながります。職場や上司が評価権者に奴隷として支配されます。なぜならもらえるお金の多寡を決めるのは組織であり、目の前にいる剥げて太って態度が悪くて、仕事をしないどうしようもない上司なのです。それを知ったら大半の人は絶望すると思います。
一方で、フリーでいきていくには能力面や胆力でなかなか簡単ではありません。副業をはじめてみるのもいいですが、それも副業が禁止されていたらどうしようもなくなります(もちろん内緒で副業をして成功する人もいますし、副業をばれないように税金を申告すればいいのですが・・・)。
だったら、お金に固執するのをやめて、より働きやすくて、ホワイトな企業を探すだけでまったく心身ともにいい影響を与えますし、自分には選択肢があると思えればそれもまた大きな精神面での好影響うぇお及ぼすと思います。
この選択肢があるということを自分に思えるかどうかが結構大事なんです。みなさんは「もうこの会社のこの上司に嫌われたら後がない」と思い込んでいる人が多いと思いますが、そういう思い込みが精神にダメージを与えますから、まずは複合的に仕事にしても、プライベートにしてもいろいろやってみて、行動の選択肢を広げることが適応障害をさける一歩になると思います。
私も金に執着しているがためによりよい待遇がよい会社、ネームバリューがある企業を選んできましたが、その選択自体が自分の首を絞め適応障害につながったと思っています。
自分に正直に素直に選択をする、他人を気にしない。自分に正直に生きる。これが適応障害をさける最も重要なマインドセットかもしれません。(了)
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