みなさん、こんばんは。孤独のサイコマンです。
きょうはとっても気温が低く風邪をひいてしまいますね。。
いよいよ今週からワクチン職域接種もはじまり、ワクチン接種率が向上してきました。
ただ、感染を完全に防げるものではなく、重症化をあくまでも防ぐものですので、
ひき続きマスク手洗いうがいは重要だとのことです。
さて、きょうはいじめとパワハラが絶対になくならない最大の原因についてお伝えします。
私が学生と社会人になっていじめとパワハラ両方を受けてきたことを踏まえ、なぜなくならないのか徹底的に解剖していきます。
①所属長や担任教師が情報を囲ってしまう
これが最大かつ最悪の理由ですが、いじめやパワハラを把握する所属長や担任教師が情報を囲ってしまい、人事権のある部署にいじめ・パワハラの情報が届かないことです。
会社でいえば人事部、学校でいえば校長・副校長もしくは教育委員会でしょう。
私が最初にいじめにあったのは中学校の時。些細なことで、名字にバカをつけてあだ名にすることがはやってしまい、私は性格上抵抗できないこともあり、しばらくいじめを受け続けました。
しかし、ここで問題なのは、私が担任の教師(当時26歳くらい?)に具体的にこういういじめを受けているのでなんとかしてほしいと相談しても、しばらく動かず、しかも、教員内部でもそのいじめについて共有していなかったのです。
些細なことといえばそれまでですが、こういういじめがどんどんエスカレートしていき、果ては休学や最悪の場合自殺につながるような悪質ないじめにつながっていくのですが、どうにも教師も学校もいい子ちゃんばかり、日本人最大の悪癖である「事なかれ主義」によって、穏便に済まそうとするあまり、結局、いじめを受けている人間が泥をかぶり続けることになるのです。
このときは私は何度も担任の教師に訴えたので、ようやく全体のクラスルームで「苗字にバカをつけて呼ぶようなことはよくないのでやめるように」ということを言ってもらい、おさまりました。
sこのときは私は何度も担任の教師に訴えたので、ようやく全体のクラスルームで「苗字にバカをつけて呼ぶようなことはよくないのでやめるように」ということを言ってもらい、おさまりました。
しかし、私はいまでもこの時の記憶が残っているくらい、いじめられる側にとっては嫌な記憶として永遠に残ります。いじめている側は問題なのはいじめているという感覚がないことで、おふざけや軽いノリというものなのでしょうが、それが問題だということを学校の教師はもっと深刻に受け止めて対応をしなければいけないのです。
みなさんの会社でも学校でもパワハラやいじめというものが必ずあると思いますが、
これはみんな「面倒なことにかかわりたくない」というバイアスが働いて、結局何も対応せず、人事としても把握できないため、ずっと野放しにしてしまい、次々と立場の弱い人間がやめていくという悪循環に陥るのです。これは絶対に許してはいけません。今は企業もパワハラ防止法ができたことからそうそう無視していることはできないので、しっかり対応してくれるはずです。まずは匿名でも人事部に相談することが大事です。
学校であればまずは担任の先生ですが、担任の先生がどうしようもない人間のケースも多々あると思いますので、その時は親、または校長や副校長に直談判するべきです。失いものなんてないですから、勇気をもって訴えてください。
今の会社でも一人とんでもないパワハラ人間がおり、何人かやめさせたり、休職させたりしている中年の男性がいるのですが、これも同じように立場の弱い人間を怒鳴ったり、感情に任せて怒り散らしたりしても、だれも何もいわず、周囲の管理職であっても手出しをしないという最悪の状態となっています。
②人事権のある部署が隠ぺいまたは放置する
2つ目は人事権のある部署がたとえそのパワハラやいじめを把握しても見て見ぬふりをするまたは放置するというケースです。
日々ニュースになっていますが、よく見られるのが、いじめをうかがわせる情報を得ていながら、具体的な調査を学校に指示したり、教育委員会自ら調査をしなかったり、もっとひどいのは、いじめの痕跡を隠ぺいしているケースもあることです。
みなさん信じられますか?教育委員会がいじめを隠ぺいしているということは子供たちは誰を信じればいいのでしょうか?
ニュースを見ていればわかると思いますが、これは一件や二件ではありません。もう毎年毎年しょっちゅう隠ぺいのニュースは出てきます。
いじめの認知件数が50万件を超えてきているのに、パワハラの認知件数が8万件を超えてきているのに、それを食い止めなければいけない組織が隠ぺいしたり放置したりしている事実があるということ、これが日本社会の最大の闇だと思います。
会社では、人事部がパワハラを放置するケースはいまはパワハラ防止法が成立し、そうもいっていられない状況ではあるでしょう。
また、最近ではトヨタ自動車のトヨタ社長がパワハラを訴えて亡くなられた社員のご遺族に謝罪に訪れ、和解にいたったとのニュースで各社が社説などでも大きく取り上げていました。
社長が謝罪にいったということが話題になっているだけで根源的な問題としては、管理職がその上司と部下の関係を把握していたにも関わらず、復職後もまた、その上司の近くでその社員を働かせていたということに尽きると思います。
トヨタほどの一流の会社が、このようなパワハラ行為による尊い命を失わせてしまうという事実は重くのしかかっています。この社員は上司に「あほ」「ばか」「死んでしまえ」などと言われ、2017年に自殺されたという報道があります。
トヨタの社長がこの事実を知ったのは2年後に自殺とパワハラの因果関係を労働基準監督署が認めて労災認定をした新聞報道だったそうです。なぜ、社内から社長にこんな重大な事実が伝わらないのでしょうか?トヨタは日本国内トップクラスの一流企業なのに、こういう弱者の叫びに耳を傾けられないのは、ほんとうに一流企業といえるのでしょうか?
パワハラによる社員の自殺の報道は後を絶ちませんが、企業はその事例をきちんと分析して、自分事としてとらえて検証しているのでしょうか?
私も3社目でいま働いていますが、いずれの企業もパワハラ防止対策については本当に脆弱なものでした。パワハラは常に状態化しており、それが「体育会だから」とか「当たり前」だみたいな風潮がとても違和感がありましたし、今もそのような化石のような風潮が残っていることが許せません。
③組織に頼っていたら絶対につぶされる
この記事をご覧になっている皆さんも学生だったら「いじめ」社会人なら「パワハラ」に苦しんでいる方もたくさんいると思います。
その方々にいいたいのは、まず、部署の上司にいっても何も解決されない可能性が高いということです。よほど正義感の強い上司なら別ですが、大体は「穏便にいこうよ」となります。それは管理職としてそうしたパワハラが部署内で起きている事態を人事に告げるという行為が自身の査定に響くからです。これが全てです。「なんでそんなパワハラみたいなことが起きているんだよ・・。運がねえな」とくらいしか思っていません。
トヨタの事例もそうですが、管理職がなぜその上司に注意しないのか?
一つは面倒くさいことに手を付けたがらないこと、もう一つは騒ぎを大きくすれば、自分の評定に傷がつきかねないことだと思います。
私もいずれの企業でも、明確な暴言や胸ぐらをつかまれたり、殴られたりしたこともありました。
しかし、同僚などから業界がそういう体質だからということで半ばあきらめていましたが、よくよく考えたら、そんなことは許されることではありませんし、もっと強く上司と戦えばよかったと後悔しています。
なぜなら、そういう上司は私以外にも同じことをするからです。自分自身を守るためではなく、今後入社してくる社員やスタッフを守るためにも誰かが戦わなければなりません。
確かにこういうパワハラ気質であったりいじめを平気でしてくる人間というのはちょっと異常な側面も持っています。粘着質であったり、ストーカーばりの復讐心を持っていたりとこういう「報復」の恐れから、なかなか告発したり相談したりが難しいという背景があると思います。
ただ、残念ながら、日本企業の文化で、いきなりパワハラ体質を改善するのは不可能ですし、それを助長している年功序列制度をすぐ解体するのも不可能でしょう。
ですから、自分で自分の身は守るしかありません。私もとにかくパワハラをしている人間がいたら、面と向かって注意するのはまだなかなか厳しいですが、人事に告発したり、別の管理職に相談したり、何かしら行動に移していくつもりです。
パワハラやいじめを行っている人間というのは闇を抱えているタイプが多いのも事実です。それは、人権意識の欠如や、過去にいじめを受けていたり同じようにパワハラを受けてきていたり、家族から暴力を振るわれていたり、、と何かしらトラウマのような原因もあります。一方、ふつうに順風満帆に生きてきて、金銭的にも恵まれており、容姿端麗で、頭脳明晰という人間でもいじめ・パワハラを行うことはあります。
まさかあの人が・・・ということもありますし、覚知することが難しいこともあります。密室で個人攻撃をしているのに、平場では平気な顔でやさしく接するような、いわゆるDV夫が会社ではいい上司のふりをするようなこともあるのです。これが人間の恐ろしいところで、仮面を暴くことは簡単ではありません。
だからこそ他人や組織を頼っていてはただつぶされていくだけなのです。何度も言いますが、人を頼っていても、解決はしません。自分が行動する以外に道はありません。
いじめ・ぱわはらに対抗するには肉体的に強くなってください。精神的にも強くなります。筋力を増強して力をつけてください。トレーニングをするしかありません。自分の身は自分で守る。これはサバンナで生き延びるための方策と一緒です。会社も学校もサバンナと一緒です。
学校では教えてくれませんが、人間はいじめたい脳が備わっており、どうしようもないのです。事故優位性を主張したい種族ですから、弱い人間は淘汰したくなるのです。法律や規則で仕方なく仮面をつけているのですが、本質はみな自分より弱そうな人間は駆逐したり、いびったり、いじめたり、とにかくひどい仕打ちをしたいのです。これは厳然たる事実です。
学生のみなさんも心して社会に出てください。とくに大きな企業になるほど上昇志向が強い人間の集合体ですので、他人に情けをかけているような人間は誰もいません。徹底的に自分の脅威は排除にかかります。それに駆逐されていくのが休職したり、やめてしまったりする人たちです。
戦い続けるのが性格的に厳しいなら、逃げることも選択してください。人間は会社で働くことは義務ではありません。自分で選べるのが今の民主主義なので、進んでいじめられる職場にい続けることはやめてください。
みなさんも自分自身のためだけではなく、後輩や新人、弱い立場の人を守るためにもぜひパワハラやいじめを察知したら、撲滅に向けた具体的なアクションをしていきましょう。(了)
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